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脊索動物門 鳥綱 カイツブリ目 カイツブリ科 カイツブリ属

カイツブリ(鳰)

学名: Tachybaptus ruficollis

地方名: ニオ(全国的)、モグリ、ムグッテ、ズブリコ、チャブクロ

分布: アフリカ、ユーラシア大陸の中緯度以南、日本

解説

 池を見ていると色々な生物がいる。その中でも遠くからでも一際目立つのはやはりカモ類だろう。色々なカモがいる中ですごく小さいカモを見つけた。そのカモはすごく潜水して、姿を見れたと思うとすぐに潜ってしまう。でもよく見たらカモじゃないようだ。いかにも。これはカモじゃなくてカイツブリである。

 カイツブリは滋賀県の県鳥である。実際に滋賀の美エアこには多くのカイツブリやその仲間を見ることができる。カイツブリはよく小さな鴨と間違えられるのだが、カイツブリはカイツブリで独立している。カイツブリは鴨と見比べると、嘴が横幅がなく尖っているのが特徴で、アイサ類とは、体のほとんどが水の上に上がっている点で見分けがつく。カイツブリの仲間は日本に5種いて、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、アカエリカイツブリである。後々紹介していくと思うので、また見てほしいのだが、カイツブリは一番小さく、水鳥の中でも小ささ一位を競うほどである。なので遠目から見た時に判別がしにくく、見落としがちなので注意が必要。

カイツブリは夏羽と冬羽の2種があり、メインの写真が夏羽になりかけ、上の写真が冬羽である。夏羽の方が赤みを増し、全体的に赤くなる傾向にある。冬羽は黒と白の顔のコントラストがしっかりしている。ちなみに上の画像は幼鳥から成長になりつつあることもわかる。大人の嘴は、付け根のみ黄色が残る。しかし写真から見るに上の個体は黄色いので、若いだろう。

首をキョロキョロ動かしながら泳ぐことも少なくない。首を振ることによって獲物や敵を探しているのかもしれない。

このように近くに棒や石があるときなどに間違えたり、逆に見落としたりすることが多い。遠目から見ると特に間違えるのでこの鳥を見るのには完全に双眼鏡があった方がいいだろう。

このもふもふの体ですごく暖をとっているが、夏は暑いのか、毛量や長さが少なくなる。この写真では赤みが増す様子も確認しやすいだろう。カイツブリは移動速度が速く、特に潜水した後は目で追えないので、どこに出てくるかはモグラ叩きの全範囲バージョンのようであり、運にも近い。見つけるのも楽しいだろう。

カイツブリを後ろから見ると、ずんぐりむっくりしていることがよくわかる。そして体のほとんどが水の上から出ており、足のみを水中の中に隠して浮いている。ミコアイサなどのアイサ類は体のほとんどが水面に埋もれているためそこが異なる。

カイツブリってどんだけ小さいのって方向けにこの画像を用意した。手前はマガモである。首を伸ばしたマガモと比較するとカイツブリはマガモの3分の1となる。この大きさなものだから、遠目から見ると落ち葉にまで見えてしまうこともある。潜ったり沈んだりする様子も枯れ木のように見えるのが現状である。ぜひ皆は見間違えずに探してほしい。

光の加減によって大きく色が変わって見えることがあるのが現状であり、この個体も本当は薄暗い羽の色をしているのが、周りの紅葉も相まって赤く濃く写っている。これに惑わされずに夏羽、冬羽を確認するにはしっかり模様の形の変化なども知る必要があるだろう。

最後にカイツブリの幼鳥を見せる。上の写真は生後3ヶ月ほどと推定している幼鳥であり、もう親離れをしていて、もうすぐ親バネになりそうということからもっと歳をとっている可能性もある。少なくとも小さく、色が全体的に濃く、頭に独特の縞模様が現れてるのを見てとれる。カイツブリは一回に3から5こほどの卵を産み、親の背中に乗せて幼鳥を守ったりする子育て熱心な一面も多く見れるため、繁殖期におすすめの鳥である。しかし、子育て放棄をしないよう、離れたところからの観察を必須にする。