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ケホシダ(毛穂羊歯)
学名: Thelypteris parasitica
地方名: シバ(沖縄県国頭村)
分布: 本州(福島県・新潟県・関東地方以西)、四国、九州、沖縄(琉球列島)、小笠原諸島
解説
シダ植物類には多くの種類が存在している。しかし、その中で、私たちが言えるシダ植物の種類はどれほどであろうか。私の図鑑では、多くのシダ植物を取り入れているが、それでも全然数として多くない。ゼンマイやワラビなどの食用のシダ類がほとんどであるし、少し詳しい方でも、ヘゴやアジアンタムなどであろう。しかし、、シダの形をしたシダ植物の名前を答えられる人すら少ない。今回はザ・シダ植物と言える形のシダ植物について取り上げている。しかも前に同じ名前のついた種類を投稿したことがある種類である。これが、少し南の地方に行くとよく見られるケホシダである。
このケホシダは、南の方の四国や、九州、南西諸島や小笠原諸島など、幅広い範囲で見られる、広域分布種いわゆる普通種である。これほど大きな範囲に生息しているということは、生存力ももちろん高いということになり、数多くの個体群が集中して大群落を気づいているところも少なくはない。そしてケホシダ類の大きな特徴として、触ったときにふわっとすることである。これが毛のような触り心地であることから「毛穂羊歯」という名前がついている。
さてこのようなケホシダであるが、間違える種類も多い。まず、ホシダであるが、ケホシダは、ホシダ類の中の一種で毛が生えているグループの一種であり、その中にイヌケホシダなどの分岐種が多数存在する。名前の由来にもある通り、ホシダとの見分けかたは毛である。特に裏側を見て毛が密集している方がケホシダである。
上の写真はケホシダの近縁種である、イヌケホシダ。イヌケホシダは、ケホシダと比べて、厚みが強く、ケホシダよりも毛が少ない為触った時にざらっとする。また、イヌケホシダの方が北部まで生息し、北海道でも見られる。イヌケホシダの方が群落は控えめである。
このように、普通のシダだと思う種類も多くの種類に分かれる。是非、野山に出た時にはどのような種類なのかを調べてみて欲しい。